昨今、話題になっていない日がないほど日常を盛り上げているAI。
そのAIにあらがうべく、サイン・看板やポスターなどに使用される手書き文字の魅力を伝えたいと思います。
デザインツールで美しいフォントを使用した文字もきれいだけど、手書き文字は人間の体温がのっかってAIには出せない魅力があると思います。
それはきれいに清書やデザインされていなくても、人間が他の人に伝えようとする思いが手紙やラブレターのように熱がのっかって味わい深いものになると感じています。
私が日々ポスターやサイン・看板を散歩しながらウォッチし、特に今回は手書き文字に注目して気になるものをご紹介します。

渋谷の宮益坂にある「もうやんカレー」のデザイン。
少し年季が入っていますが、手書き文字をベースにした看板。
考えてつくろうと思っても作れなさそうな個性的な仕上がり。色味とか余白とかはそこまでセオリーからは外れていないかもしれないが、手書き要素の個性が強すぎてスパイシーな仕上がりになっています。
これはいい意味でAIでも太刀打ちできない。

これは言わずもがなの「ドン・キホーテ」の商品POP。
ドン・キホーテの売り場だからこそ成立する、ど派手なPOPです。
いやでも目に入っている感じはもはや名人芸。
黒の囲みが額縁のように全体に締まりをもたらし、黄色背景に紺、黒文字を浮き上がらせ、赤文字で中心訴求内容を打ち出す。文字も丸文字、角文字、太文字をうまく使い分け、イラストの使い方もよい。

これはキャッチコピー「ドンペリ・ロゼに間違われたワイン!」がうまくて思わず見てしまった街の酒屋さんの手作りポスター。
高級シャンパンのドンペリと間違えるほどの美味しくてコスパのいいスパークリングワインということがすぐにわかる。
イラストはワインというより若干ウイスキーやイベリコ豚の原木っぽく見えるけど、手書き絵の味がうまく醸し出されています。
字もきれい。

ヴィレバンこと「ヴィレッジヴァンガード」の店舗入口のポスター。
まず書体よりすしざんまいの社長のイラストがずるい。
お得がいっぱいを伝えるためにすしざんまいにあやかるという、姑息だが訴求力のあるポスターは品があるとは言えないが素晴らしいと思いました。

「矢場とん銀座店」の混雑時入店ご案内の手描きポスター。
外国人観光客にもわかるように大きめのイラストに英語表記対応。
1〜5のコマ割りのレイアウトは少し工夫の余地があるかもしれないけど、手描きの優しい雰囲気と熱量のある素晴らしいポスター。
豚ちゃんのイラストがかわいい!
AT本部 GN
