空を見上げると

何年ぶりに見たことでしょう・・・。青空にゆったりと浮かぶアドバルーン。あれを見ると、なんだか心が弾みますよね。昔ながらのあの大きな風船は、ただの広告ではなく、お祭りや新しいスタートを告げる、ちょっとした「空からのご挨拶」のようでした。そのシンプルさと、晴れた日の非日常的な風景が、私たちの記憶に優しく刻まれます。

それに対して、今の街角で目を奪われるのが、キラキラと鮮やかな映像を映し出すデジタルサイネージです。こちらは、まるで生きているかのように情報を瞬時に更新し、私たちに「今、何が起きているか」を教えてくれる「街の案内人」です。

アドバルーンの良さは、その「おおらかさ」と「遠くからの呼びかけ」です。細かな情報は載せられなくても、「あ、何かあるな」と意識を空へ向かわせてくれます。

一方、サイネージの魅力は、「きめ細やかなおもてなし」です。時間帯に合わせてコーヒーの動画を出したり、限定セールのカウントダウンをしたりと様々な情報を提供してくれます。

もしこの二つが手を取り合ったら、どんなに楽しいでしょう?

空を見上げてワクワクした気持ちが、街角で具体的な情報と結びつき、最終的に楽しい行動につながる。これは、単なる広告ではなく、「空の記憶」と「街の体験」を一本のストーリーでつなぐ、現代的で心温まるコミュニケーション空間と言えるのではないでしょうか。

このように、身近なところで、お役に立てるような仕掛けも創っていけたら良いなと思いながら、オープンしたてのスーパーの前を通り過ぎたのでした。

R&D本部 MN

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