デジタルサイネージの活躍の場が広がっている昨今、中でも利用者に貢献しているサイネージって何だろう?と思った時、駅の発車標(電光掲示板)が最初に浮かびました。
まず、設置場所が駅の利用者しかいない特殊な空間なので無駄がない。
そして、表示内容は利用者が今か今かと待っている電車の到着時間を正確に伝える完璧さ!
デジタルサイネージに重要である場所と時間をここまで満たせるものは中々無いと思います。
特にデジタルサイネージの大きな利点である同じ場所に設置されていながら表示内容が変わるという得意分野をフル活用している姿が美しいですね。
ところで今では当たり前の駅の発車標(電光掲示板)ですが、最初に誕生した時はどんな姿だったか気になりませんか?
早速調べてみたところ昭和6年(1931年)には既に誕生していたようなのです。
90年も昔の事なのに凄いですよね。
大阪駅に初めて設置されたようですよ。
出典:「日本国有鉄道百年史」9巻
しかも当時はLEDなんて無いので6Vの小型電球を並べて時刻を表示していたとか!
回路等の技術がまだまだ発展していない時代なのに
どうやって正確な時間を制御していたのか気になりますが…。
でも最初の頃は工事費や維持費がかなり嵩んで設置は大変だったらしいです。
この100年で発車標サイネージは素晴らしい進化を遂げました。
だけど更に100年後には現在のサイネージも古く懐かしいものへと変わるのでしょう。
そう考えると今後のサイネージの進化と発展にワクワクしますよね!
制作統括 HG