
片鱗とデザイン?
「片鱗(へんりん)」って、なんだかカッコいい響きですよね。簡単に言うと「全体のほんの一部」という意味です。そして「司る」は、それをうまく扱うこと。つまり、「片鱗を司る」とは、「ちょっとしか見せてないのに、なんかいい感じに伝わる」ってことです。デザインの世界では、これがすごく大事だったりします。
全部見せなくても、伝わるデザイン
たとえば、映画の予告編。全部のストーリーを説明されるより、「え、これどうなるの?!」って思わせるほうが、観たくなりませんか?デザインも同じで、ポスターやロゴであえて情報を絞ると、「気になる」「もっと知りたい」と思わせることができます。
人物の顔を全部見せずに、眼差しだけを映す。すると、「この人、どんな表情してるんだろう?」と想像が広がる。これは、片鱗を司るデザインの好例です。要は、チラ見せが大事ってことですね。
細かいところにこそ、全体の印象が詰まってる。
デザインって、めちゃくちゃ細かいところが大事だったりします。たとえば、フォントのちょっとした丸み。ほんの少し角を丸くするだけで、「優しい会社」っぽく見えたりします。逆に、カクカクしたフォントだと「クールでデキる感」が表現できたり。
あとは、紙の質感。名刺をもらったときに、なんか高級な紙だと「お、この人できるな…」って思ったことありません? これも、片鱗を司るデザイン。小さな要素が、全体の印象を大きく変えるんです。
日常の「片鱗」を拾うとデザインが面白くなる
デザイナーって、普段からいろんな片鱗を拾ってます。たとえば、カフェのメニューの手書きフォントがかわいかったり、古びた看板のサビ具合が絶妙だったり。そういう「なんか良い感じの部分」だけをピックアップして、新しいデザインのヒントにするんです。
つまり、「デザイナーは日常のチラ見せをうまく活かすプロ」と言ってもいいかもしれません。
デザインは余白が命! 詰め込みすぎはNG
よく、「情報をいっぱい入れたほうが親切」と思われがちですが、実は逆。スカスカのデザインのほうが、洗練されて伝わることも多い。
たとえば、おしゃれなカフェのメニューって、やたらと余白が多くないですか?「いや、もっと情報くれ!」って思うけど、余白があると「なんか見やすくって、オーダーも早く済んだり…」それなりの料金をとっても高いって感じなかったりするんです。これも、片鱗を司るデザインの力なのかも、、、
デザインはチラ見せの美学
デザインの観点からの「片鱗を司る」とは、全部見せずに、いい感じに想像させること。
デザインでも、「ちょっとしか見せてないのに、なんか伝わる」っていう工夫も大切です。
・全部説明しないほうが、逆に印象に残る
・細かい部分が、全体のイメージを作る
・日常のチラ見せ(片鱗)を観察すると、デザインのヒントになる
・余白をうまく使うと、洗練されたデザインになる
生活していると、最初から多くのことを説明する(しすぎる)ものが多いですが、
最初はちょい見せして、次の段階でしっかり説明するなど、、、
創意工夫も必要な場合もあるように感じます。(まぁ、これもパターン化していることもありますが)
何れにしても、皆さんの日々の生活の中に「チラ見せ」の気づきがあると
今より世の中がもっと魅力的に映し出されるのかも知れませんね?
R&D本部 H.S.