毎年この時期、夏の高校野球予選が連日繰り広げられます。
近年では高校野球にもAI技術の導入が進んでおり、選手の育成、戦略分析、映像解析などさまざまな分野で活用されているようです。
そこで、現在どのような状況になっているのか調べてみましたので、事例をいくつか紹介します。

■ 高校野球 × AI技術の導入事例
1. 【AIによる投球・打撃解析(モーションキャプチャ + AI)】
- 高校球児の投球フォームや打撃フォームを映像とAIで分析。
- フォームの安定性や肘への負担を数値化 → 怪我防止やフォーム改善に活用。
- 特に強豪校や野球専門コーチがいない学校のサポートツールとして注目。
その昔・・
映像といえば8mmビデオで撮影する程度であり、選手の技術上達に活かせるようになものではありませんでした。
2. 【AIスコアラーによる戦術分析】
- AIが試合のスコアをリアルタイム解析、打率、得点圏打率、配球傾向などを可視化。
- 審判・記録係を補助することで、人的リソースの削減にも貢献。
- 高校生でもデータを意識したプレー・作戦に触れられるように。
その昔・・
試合中の一球一球をスコアブック記載し、次の試合への戦略を立てていきました。
スコアブックを記録できるのも限られた人のみで、試合後に分析や情報を共有するには、それなりに時間が掛かりました。
3. 【AI審判システムの試験導入】
- ストライクゾーンをAIカメラが判定補助。誤審を減らす試み。
- あくまで「補助的な活用」で、主審の判定を支援する形式。
- 高校野球の「人間味ある判定」とのバランスを考慮して慎重に導入。
その昔・・
バッテリー目線では、審判のクセをいかに早く見抜くかが、試合の鍵となります。
また、審判の判定により試合の行方が大きく左右する場合もあります。
4. 【AIによる対戦校分析・スカウティング】
- 対戦相手のピッチング傾向・守備配置・走塁傾向を事前にAIで解析。
- 地区大会レベルでも動画が手に入るようになり分析が可能に。
- 試合前のミーティングでビジュアル化 → 戦略共有が効率的に。
その昔・・
「ストレートに強い」など一行の言葉で表されるような、おおまかな分析や傾向を掴んでおく程度であり、
現在のように、リアルタイム性がありキメの細かい分析手段はありませんでした。
昔は漠然としていたものが、数値化・可視化されることで、新たな発見と共に効率化を生み出し、新たなステージでモノを見ることができる時代となってきました。驚きと感動を創出する当社においても、常に新たなステージを提供できるよう、日々励んでいきたいと思います。