20年ほど日本でない場所で看板の仕事に携わったことで「サイネージ」という言葉と日本の「それ」との間にちょっぴり違和感あります。
英語の“Signage” は「看(み)る板」で、日本語の「サイネージ」 は ”Vision” (動画ボード)っていうところがそもそもなんですが、最近は、その「サイネージ」が増殖して社会に浸透していく中で単なる“Vision”を超える機能や価値を備えた「映像ガジェット?」や「映像ギミック?」が大増殖して
いませんか?
「映像ガジェット/ギミック」では、ピンとこないので、Chat-gpt君と薄弱な概念を整理しながら
おしゃべりしてたら…
会話中では “Smart Gadget” なんていうのもあったんですが、映像コアバリューなイメージがなく
いまいちだよ~と文句をいったら “Visual Gadget” (はどうだ、このヤロ) と言ってきました。
( Visual Smart Gadgetでは舌を噛むし、覚えにくいと自分で自分をけなしていましたっけ)
で、「“V-Gadget”」 宣言です! (会話を概要欄に…ってしようと思ったけど…まっ、いいか )
そんでもって、かつて住んだ街を歩いて、V-Gadget 探索に出かけました。
~ ♪♪♪♪♪♪♪♪ ~ <ここからは海外レポート仕立てで、間奏入り>
街歩きに行こうと駅に行く道すがら、お堅い銀行さんのエントランスに面した店内壁面には
大画面のスクリーンがありました。

引きのないロビー内にガラスファサードを
通しての設置で、明らかに外の通行者向け
ですが、太っ腹ですね~!
さて、電車の駅のプラットフォームに立つと
手前のドアガードの両側ピラーにLCDが
向かいのプラットフォーム上には対面の
プラットフォームに向かったLEDスクリーンが
同じブランド商品のCMを同期して、電車待ち
の視界内に広がってきます。

さて、電車を降りてSCのエントランスでいきなりのギミック攻撃!


LEDスクリーンとオブジェのコラボは迫力満点です。
このブティックの別のエントランスでは白いTシャツを着たお兄さんがスキャンした自分の
アバターを撮っていました。
スクリーンの右に小さなレンズ穴があり、この前でしばらくスキャンしたのち、自分を模した?
本人よりかわいさの勝るアバターがスクリーンに現れるというわけです。
さて、まずはV-Gdget満載のファッションフロア…
どの店の店頭もLEDやLCDのガジェットを様々に展開させて店や商品への関心を引くために涙ぐましい
努力をしています。
通行する側も思わず視線を奪われるV-Gadgetたち。



次にファイナンスフロア…
お堅い(と思われている)ファイナンス業も金融商品情報だけではなく、ライフスタイルイメージを甘~い映像で誘って来るはずなんですが、この日は王様の記念日映像でした。

また、スマホやキャリアフロアでは、広く、オープンな間口を使って強烈な視覚イメージを送ったり、意表を突くシースルー水槽にロゴを浮かべたりと、V-Gadgetを使いこなしていました。さすがです。


吹き抜けに設置された各階をつなぐエレベーターはこんなになっちゃって…

フードコートも負けてはいない、というかメニューにオーダーに、V-ガジェットは今や飲食店の必須アイテムです。



さてさて、今や看板は「看る」ことに加え、「看られ」て+「呼び込」まれて+「遊」ばせてもらい+「オーダー」するなど、様々な機能が与えられ「サイネージ」という枠では収まり切らない、お店にはなくてならない「映像ガジェット」となってきています。
日本でのDXは人手不足の面が重要視され、事務機能面に大きな潮流がありますが、リテールでの興味深い体験DXではアジアの国々に、視覚からのエンターテインメントとして一日の長があるようです。
だいいち、目に楽しいDXは世の中を楽しく彩っていましたよ。
以上、V-Gadget海外レポートでした。
サイン営業部 MM
P.S.
編集が思うようにできず、読みづらくてすみません!
