映画や漫画、お化け屋敷などのホラーコンテンツ、その中でもホラー小説が好きです。
普段は当たり前だと思っている「安全」や「常識」が崩れる瞬間や、
心理的なスリル、異世界・呪いなど、普段の生活で触れられないテーマを感じさせてくれる文学。
最近はネットを中心に活動中の怪談作家、梨さんが気になります。
梨さんの著書「ここにひとつの□(はこ)がある」
で、その梨さんが手がけた行方不明に関するフィクションのホラー展覧会、
「行方不明展」に行ってきました。

行方不明にまつわる様々な情報や物品が展示されています。
遠目にも異様な壁、天井まで所狭しと貼られた「この人を探しています」の紙。
展示物はすべてフィクションで、「探しています」の写真の人々は現実には存在しませんが、
どことなく見知った顔だったりするとドキッとさせられます。

ほかにも受話器に耳をあてると何かが聞こえる電話ボックスや、携帯電話、
ブラウン管のテレビに画質の低い映像が流れていたり、ただただ不気味な展示ばかりでしたが、
展示の説明書きを読んで色々と考察してみるのが楽しい。




怖いものが好きな方だけでなく、映画や本の考察をするのが好き!という方にもおすすめできそうです。
意味に気づいた瞬間、背筋がヒヤリとする展示が満載の行方不明展。ホラー小説とはまた別の怖さを楽しむことができました。
設計・デザイン部 MK