お店には様々な顔があります。特に、よくあるロードサイドにあるチェーンストアより、商店街にあるような路面店舗の方が味わいがある店舗が多いように思います。飲食店、アパレルショップ、バイク屋などなど撮影しました。
個人的に気になる店舗入口・サイン・看板のデザインの魅力についてご紹介します。

中目黒にあるうどん屋さん「おにやんま中目黒店」の店構え。看板には店名ではなく潔く「うどん」の文字。店名はのれんに小さく。
個人的に、限りなく本場に近い讃岐うどんを食べれるうどん屋さんだと思っています。シンプルで潔くてかっこいい看板です。

東銀座の中華そば「萬福」の店構え。創業は大正時代、昭和4年から東銀座に店を構えている老舗町中華。
ロケセットのような只者ではないこの雰囲気は昨日・今日では作れない。たたずまいと美味しそうな感じは店の顔に勝手に滲みでるもんだなと思わせる素晴らしい店構えです。

本格ドイツビールとドイツ料理が楽しめる「シュマッツ中目黒」の店構え。こちらはチェーン店舗。ぱっと見は海外のようなおしゃれな雰囲気。
三角屋根、ネオンサイン、英語の店名、ちょい立体看板、シンメトリー、A型看板、可愛いドアなど、ズルいが渋滞。外観からもう美味しいは始まっている。

言わずと知れた下北沢「本多劇場」の外観。雲のようなロゴマークは「荒れ狂う波」と「燃え盛る炎」がモチーフとなっているそう。
意味を知るとその気概と長年受け継がれてきた理由を伺い知れる気がしました。サイン・看板には歴史が刻み込まれる好例です。

神田にある「小籠包マニア」の店構え。店舗名に自信をのぞかし気になるお店。看板は漢字多めで雰囲気もある。
外からは調理の様子が見えるオープンキッチン的スタイル。ウインドウ越しに小籠包を包んでいるのが見え、臨場感あって美味しそうが伝わる演出!

下北沢の古着屋さん「Dylan」の店構え。外観をぐるりとマーキーライトで囲むことである種の世界観を作って思わず中へ入りたくなるような作り。
店内にも同じようなライトを設置して奥行き感も感じる。店名はボブディランからでしょうか。古着屋さんとしては参考になる店構えです。

横浜市内にある「スタミナカレーの店バーグ」の店構え。ライトボックスタイプのサイン。黄色、赤、黒で視認性の高い看板。街の景観的には際立ちすぎて少し心配な部分はありますが、この看板を見たらリピーターは思わず口がカレーになっているはず。お持ち帰りコーナーに描かれた手の色と爪の色がなんとも言えません。

下北沢の呑み処「タナカたなか」の店構え。メインの看板にはネオンサインを使用し、店名もカタカナとひらがなで名字を繰り返しキャッチーに、グラフィックのデザイン性も高いネオ居酒屋。
古民家風の雰囲気と相まって、中に入っていないですが絶対居心地いい居酒屋だと思います。

横浜鶴見「ハーレーダビッドソン」の店構え。もともとトヨタのディーラーだった場所にハーレーが出店。一番高い場所にある看板には簡略化されたハーレーロゴ。
簡略ロゴ、これはこれでなんか可愛いらしい雰囲気に仕上がっています。黒とオレンジで全体的にカッコいい仕上がりです。
まとめ
今回は、店舗の顔ともいえる入口デザインやサイン・看板を中心にご紹介しました。どのお店にもそれぞれの個性があり、積み重ねられた歴史が自然と雰囲気としてにじみ出ているように感じます。店の歴史が街の風景となり、やがて街の歴史そのものになっていく――そんなことを改めて実感しました。
今後もサイン・看板を引き続きウォッチしてまいりますので、次回もぜひお楽しみにお待ちください。
R&D本部 GN