セイビ堂東京営業所・レベリック本社のちかくに、
森岡書店という、ちょっと変わった本屋さんがあります。
一週間に一冊。
たった一冊だけを取り扱う本屋さんです。
会社の近くのコンビニで、紅茶を買ったときのこと。
紅茶のマシンを使おうとしたら、先にいた方が「どうぞ」と譲ってくれました。
そこから、なんとなく立ち話になって。
「近くで書店をやっているんです」
と教えてもらいました。
その方が、森岡書店の店主・森岡さんだったのです。
後日、森岡書店を訪ねてみました。
銀座のはずれにある、趣のあるビル。
その一室に、森岡書店はあります。
そのとき並んでいた一冊が、彫刻家・沢田英男先生の作品集『ただ、ある』。
そして店内には、本だけではなく、沢田先生の彫刻作品が並んでいました。
「本屋さん」と聞いていたけれど、どこかギャラリーのよう。
そこで気づきました。
森岡書店は、一冊「しか」売らない本屋さんというより、
一冊を「推す」本屋さんなんだ、と。
今週は、この一冊。
この本を見てほしい。
この本の世界に触れてほしい。
本だけを棚に置くのではなく、その本から広がる世界ごと、ひとつの空間としてつくりあげている。
そして来訪者は、
ただ、そこにあるものを眺め、気になった作品の前で立ち止まる。
ただ、本の世界を味わう。
そんな時間が、とてもぜいたくで、おだやかで、
「また来たい」
帰るころには、そう感じていました。
本が変われば、そこに広がる世界も変わる。
次に訪れた時には、まったく違う景色が広がっていることでしょう。
こんどは、どんな本と出会えるのでしょうか。

森岡書店 銀座店
所在地:東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル
地図:https://maps.app.goo.gl/zFVJ4vzwKGazx4yJ6
8月の一冊は、写真家の石内都先生の作品集「Traces」、そして展示は「ひろしま」。
被写体の向こうにある「記憶」を感じ、思いをはせる時間を過ごさせていただきました。
レベリック M.O
