AIと私たちの未来 ~便利すぎてちょっと怖い?~
2023年、「AI元年」と呼ばれる年が到来しました。あれから2年。皆さん、AIとうまく付き合っていますか?当時はChatGPTが登場するや否や社会現象となり、カフェや居酒屋でサラリーマンたちが「あれって本当に使えるの?」「俺の仕事、なくなるんじゃない?」なんて議論をしているのをよく耳にしました。あの熱狂ぶり、覚えている方も多いのではないでしょうか。
時が経つにつれ、「AIってすごい!」から「AI?まぁ当たり前だよね」へと認識が変わりつつあります。でも、その裏ではAIは着々と更なる進化を続けています。なんというか、目立たなくなった今こそ、さらにすごいことになっている感じがちょっと怖いですよね。
そんなAIの進化について改めて考えさせられる展示会、「Can I Believe in a Fortunate Tomorrow? 幸せな明日を信じてもよい?」を見に、天王洲まで足を運んできました。アーティストはスプツニ子!さん。メディアアートの第一線で活躍する彼女、テレビなどでもよく見かけますが私が2023年にセイビ堂でメディアアートを取り扱い始めて以来、メディアアーティストとして注目している存在なんです。
入館してまずで目に飛び込んできたのは、大型モニターとLEDビジョン。「これはどこのメーカーの…」と思いながら、スペックをチェックするのは半ば職業病ですね(笑)。5mmピッチのLED、65インチのSamsungモニター…いや、そんな話は置いといて。
今回の展示では、AIをテーマにした作品が展示されていました。その中でも印象的だった作品の1つが、四葉のクローバーを探すドローン。
ドローンがクローバーを探す!?
この作品内のドローン、シンプルにすごいんです。ドローンカメラで撮影したクローバーの中から、AIが一瞬で四葉のクローバーを探し出すんです。田舎育ちの私としては、子どもの頃に「四葉のクローバー探し」で泥だらけになった記憶がよみがえりました。当時は2~3時間かけてやっと1~2本見つけて大喜びしていたのに、今やそれをテクノロジーが秒速で処理する時代。感動半分、ちょっと寂しさも感じますね。でも、よくよく考えると、AIが「四葉見ツケマシタ!」って言ってくれる未来も明るく感じます。
AIが自分の未来を語る…衝撃!
次に見たのが「Tech Broたちの人類論争#1」という作品。これもまた興味深い作品です。スプツニ子!さん自身の姿を元に、AIが「白人男性風」に加工したキャラクター2人が議論を繰り広げる映像が展示されています。何がすごいって、その議論内容もすべてAIが生成しているという点。
議論のテーマはいくつかありましたが個人的に印象深かったのが「AIの未来への影響」。しかも、このAIキャラたち、めちゃくちゃ流暢な英語で語るんです。「人間じゃないか?」と見紛うほどの自然さ。議論内容には「AIがどんな職業を奪うのか」という少しヒリヒリする話もありましたが、最後に片方のAIがこう言いました。「AI革命は人類にとって労働を再考するチャンスだ」。
いやいや、AIにこんなポジティブなこと言われて、なんだか妙に納得してしまう自分が悔しいんですけど(笑)
ピンチはチャンス、改めてAI時代に備えよう
この展示を見て感じたのは、AIの進化は避けられないけれど、それをどう受け止めていくかが私たち次第だということです。AIが仕事を奪うかもしれない、でもそれは新しい価値を生み出すチャンスでもある。これからも「ピンチはチャンス」をモットーに、個人的にもセイビ堂としても未来を切り開いていきたいと思います。
皆さんも、一歩先の未来に目を向けてみてはいかがでしょうか?
サイン営業部 HT